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だらだら瞳☆だいありー
てきとうなときにてきとうなことをかくかなりてきとうなぶろぐ。
バブルシステム(4/30訂正)
(4/30)
各所で少しツッコミがあったので
間違っているところを訂正しましたm(_ _)mペコリ


なんか最近「バブルシステム」の検索ワードで飛んでくる方が
いるので今回はバブルシステムのことでも。

自分は基板の性能やしくみについてそんなに詳しくなく、
思い込みや憶測とかで書いてる部分もありますので
ご注意ください(^^;


20070417135208.jpg

コナミバブルシステム基板は1985年に登場しました。
この基板を使った最初のソフトはツインビーですね。
その次に出たのがグラディウスです。
他にはRF-2、ギャラクティックウォリアーズなど。

CPU:68000 8MHz(実際は9.216MHzでOC駆動しているらしい^^;)
SOUND CPU:Z80A
SOUND:AY-3-8910A(PSG)x2 + 0005289(波形メモリ音源) + VLM5030(ボイスチップ)

20070417135223.jpg

基板は上基板、下基板、バブルメモリカートリッジの三つで
構成されていて、上基板はCPUと音源、下基板はビデオ周り、
バブルメモリはゲームデータとなっています。
上の写真の右側の黒い鉄製の箱がカートリッジの部分です。
通称"弁当箱"。ファミコンのカセットにあたるものですね。
この弁当箱に、かの"悪名高い"バブルメモリが入ってるわけです。
下基板は沙羅曼蛇等にも流用されており、当時はかなり高性能な基板でした。
音源で使われている0005289はのちのSCCになるわけですね。
グラディウスで上基板の横に刺さる小さな基板(左下)は拡張メモリです。
容量は32KB。(訂正:16KBでした^^;)これが無いとグラディウスは動きません。

電源に-12Vを使うので専用の電源を用意します。
PCのATX電源などでも一応動作させることができますが、
オススメはできません。

ちなみに上基板には初期と後期で二種類あり、
部品の配置などが違います。(性能は同じ)
20070417135246.jpg
初期の上基板

20070417135302.jpg
後期の上基板

20070417141005.jpg
デリケートな基板のせいか、
このようなゴツいシールドケースで覆われています。

バブルシステム基板は電源投入後、
バブルメモリを暖気(音声によるカウントダウン)
暖気終了後、バブルメモリコントローラ内のBIOSによって
バブルメモリから上基板のRAMにデータをロード(数字によるカウントダウン)、ロード完了後にゲーム開始という流れで、
ゲームが始まったらその後はほとんどバブルメモリにアクセスしない様です。たぶんバブルメモリのアクセス速度に問題があったためだと思いますが…
(訂正:ゲーム中も頻繁にアクセスするみたいです。)

バブルシステム起動動画(ぐらにどっとこむ かわにしさん製作)



そして、禁断の弁当箱の中。
20070417135314.jpg
ガワの大きさにくらべて基板は半分程度の大きさです。
基板中央に二つある真四角の黒く大きいチップが磁気バブルメモリ。
書き換え可能で電源が無くても内容が消えないという
今で言えばフラッシュメモリみたいなものです。
FM-8の外部記憶装置にも使われたりしました。
グラディウスには128KB(1Mbit)のバブルメモリが
二つ使われています。

20070417135459.jpg
この磁気バブルメモリは磁気や静電気などに非常にデリケートで
ヘタに扱うとすぐに"データが飛ぶ"、"壊れやすい"と有名です。
このほか、バブルメモリの周辺には高圧回路があり、
非常に高熱になる部分があります。
この熱や経年劣化などで一部の部品が死にやすく、
それが原因でバブルメモリを道連れするケースも。
メーカーも修理をすでに打ち切っているので、
もしメモリが壊れたり、データが飛んでしまったら
直す手段がありません。
今でもゲーセンなどで稼動させていて、突然バブルメモリが死んだ
という話をたまに聞きますので、年々生存数が減っているようです(^^;

昔、データ読み込み時に流れるモーニングミュージックが聞きたくて
ゲーセンで何度も電源切ったり入れたりしてたのですが、
今思うと、なんて恐ろしいことをしてたんだろうと深く反省…

バブルメモリの前に付いている金属製の部品はヒーター(メタルクラッド抵抗)です。
よく、バブルシステムは冬場だと読み込み時間が長くなると
いいますが、そのわけは電源投入後にこの発熱抵抗でバブルメモリを暖気して、一定の温度まで上がったら
アクセスを開始するという仕組みになっているので、
冬場でバブルメモリが冷え切っていると暖めるのに時間がかかってしまうんですね。

コナミがなんでこんなメンドクサいメモリを載せたかというと、
当時は128KB(1Mbit)みたいな"大容量"のROMはかなり高価だったらしく、それに比べてバブルメモリは比較的安価で大量生産できるから採用したという話です。
本当かどうかは分かりませんが(^^;


あまりにも壊れやすい基板だったため、
後にコナミはバブルメモリを通常のROMに置き換えた
基板を作りました。このROM版はバブルメモリ版に比べて
多少雑に扱っても故障しにくく、
安心して稼動させることができるので人気が高く、
あまり数も出回ってないおかげで非常に入手しづらいものに
なっています。自分も一枚欲しい…

しかしながら、前の記事で書いたようにグラディウスの一部のバグはバブルシステム版でしか再現できなかったり、起動時にモーニングミュージックをゆっくり聞けたり(ROM版は読み込みが早いので1ループ聞けない)と良いところ(?)があったりするので多少扱いが面倒でも持つ価値はあると思いますょ(^^

もし、ゲーセンなどでバブルシステム基板を見かけたら
優しくプレイしてあげましょうw


土日はオトメディウスのロケテに行って来ました。
20070417135401.jpg
筐体上部のポップ。

20070417135346.jpg
ゲーム内容とかはグラ系サイトなどで
いろいろ説明されていますので省略(爆
ハードのせいなのか、ソフトのせいなのか、
それとも液晶のせいなのかよく分かりませんでしたが、
ちょっと入力遅延があって気になりました。
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2007/04/21(土) 20:20:23 | なちゅらるかおすの日記雑記
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